シェアハウスの設備の基本
侮れないシェアハウスの基本設備
問題は入居者の「滞在時間」 水回り編
- お風呂、トイレの数が少ない???と心配されていますか?
- 必要以上の数の水回りが新築設計されていませんか?
- シャワーブースだけで良いという認識はありませんか?
中古住宅の利活用としてシェアハウスという新たな住まい方が10年以上の歳月をかけて進化してきました。
新築シェアハウス(寄宿舎)の場合は、水回りの設計が自由にできますので、その数や大きさは入居者数やライフスタイルに合わせて設計できますが、シェアハウスの多くは中古戸建のリノベーションが多いために数を増やしたり、物理的にリフォームができないことも多いです。
しかしながら、運用の仕方によっては日常生活に支障なく利用できることがほとんどです。
これは入居者数の問題だけではなく、入居者のシェアハウス滞在(居住)時間によるものでもあり、シェアハウスの場所、共用部とのバランスにも微妙に影響してきます。
都心のシェアハウスだとセカンドハウス的に利用されていたり、仕事の帰りが遅く、寝るためだけにシェアハウスを利用されている方も多くいらっしゃいます。郊外だと滞在時間が多くなる傾向があり、必要な水回りの数も多くなります。
新築シェアハウスにおいて必要以上にトイレやシャワーブースの多い物件が良く見受けられ、シェアハウスの運用経験がない設計士の設計図を見るとその傾向があります。大手ハウスメーカーが建築したものもあります。これは投資利回りの観点からすると当然利回りが下がります。
シャワーブースだけでも大丈夫だという認識も大きな間違いです。省スペースでの設計だと思われますが、女性専用シェアハウスの場合、意外に浴槽を利用したいというニーズがあり、それが原因で入居を拒むか賃料が下がってしまうこともあります。
あなたは入居者のライフスタイルを理解していますか? 収納スペース編
- 専用部分と共用部分が共存するシェアハウス入居者のライフスタイルをご存知ですか?
- 玄関、洗面所、台所、風呂の収納スペースの広さを想定していますか?
一般的に専用部分が狭いシェアハウスでの生活は、共用部分の個別収納スペースの状況で住みやすさが大きく異なってきます。それが配慮できていない場合は共用部分が煩雑になり、プロパティマネージメントのみならず、リーシングやテナントリテンションにも影響が出てきます。
玄関、洗面所、台所(食器、食材)、風呂の収納スペースは適正な広さが必要です。広すぎる必要もありませんが、確保できない場合の運用ルールも並行して定める必要があります。
おもしろ設備、設備雑学
オートロックシステム
【特徴】各入居者のスマートフォンに直接コールする画像付きオートロックシステム。必要に応じて入退居のログ管理と管理会社への直接コンタクトが可能です。
シェアハウスのリアルタイム映像
【特徴】防犯カメラ「セーフィー」の導入。録画したカメラの映像をスマートフォン・パソコン・タブレットのアプリから見ることができます。
情報提供元:セーフィー株式会社
Tigri調布に導入しています。シェアハウスの状況確認をするため、リアルタイム映像と過去の録画画像をいつでも見ることができます。
【運用事例】 (1)共用部分(中庭)の利用状況および近隣への迷惑対策、駐輪場の利用状況
(2)不審者侵入の確認
(3)共用ゴミボックスの不法投棄、不法利用の確認
各種電子錠
様々なメーカーから販売されている。入居者の退去ごとに番号を変更する。ホームセキュリティーを導入している場合は、セキュリティー会社にマスター番号もしくは開錠カードを渡しています。
居室のリノベーション事例
パウダールームに改装(エスポワール下北沢 パウダールーム)
リビングのリノベーション(エスポワール氷川台駅前 リビング)